憧れの韓国語・中国語を学習して感じた理想と現実のギャップ
母国語の日本語、第二言語の英語がある中でやはり(英語が流暢でなくても)
第三言語として、何か他の言語をマスターしたいと憧れがある人が多いと思います。
私は中国語は学習を始めて早7年、韓国語はまだ2年ですが
やはりどの言語を第3言語としても、義務教育で習っていた英語よりも遥かにハードルが高い!
思ってた以上に学習が進まない、ということがよくあります。
今回は 韓国語、中国語それぞれでどこに当初とギャップがあるのか、
これから学習する方は勿論、今思うように学習が進まず悩んでいる人の参考になるべく
紹介していきたいと思います!
中国語:リスニング(Listening)が圧倒的難しい!
中国語に関しては、
(実際の会話もしくはリスニングの集中訓練をしていないと)
特に学習が進まるにつれ、上級度が上がるにつれ、ギャップは強くなります。
なぜなら
- 1.一つの発音に当てはまる文字の数が多すぎるから
- 2.似通った単語の「発音」と「声調」
- 3.単語の文字数が少なく、間隔が狭すぎる為
です。
1.に関して
実際chuは同じ2声でも例えば「chu↑」で文字をキーボードで打つと30文字以上出てきます。
そして2.の理由にもなりますが、「似通った発音」というところで
例えば先の「chu」ですが「qu」も「zhu」も有ります。
「anとang、enとeng」も聞き取りづらいですね。。。(ただしこれは韓国語にもある)
このように中国語には似通った発音で文字が構成されているものが多いので、
聞き間違えると一気に相手の話していることが分かりづらいでう。
私は、初級学習段階で、地元民達に、
「だいたい文脈でわかるよ」
と言われたときは泣きたくなりました。
そして同じく2.の理由中の「似通った声調」ですが、
これは言うもがな声調の「2↑」と「3v」の聞き取りづらさです、
もちろん1つの文字単体であれば、学習を進めなくてもと聞き取れるようになるのですが、
文章中などでは特にListeningではそこに意識を向ける余裕もなくなります。
地元民でも「そもそもこの文字は2声だったけ3声だったけ?」となる人は多く、
じゃあどのように聞き分けるの?
という答えはやはり
「だいたい文脈でわかるよ、なんとなく」
ということでした・・・
そして3.の間隔についてですが、
中国語を早く感じると思うのはこれが主な原因かと思われます。
単語が1語~2語、多くても3語くらいの漢字で大体1つなので、
1個1個にスペース(節)を取っているとあまりにもスペースの数が多くなるので、
もうまとめて繋げちゃうんですよね・・・・
台湾では幸い、語尾をのばしたりする癖があったり、比較的ゆっくり目に喋るので、
初心者段階を台湾で学べたのは良かったです。
文脈でわかるという地元民の言葉は消して無視できなく、
結局自身で如何に会話の環境を作って行き、実行し続けるか
ということだと思います。
実際駐在から帰ってきた日本の環境で、そのまま気にせずいるとリスニングだけは圧倒的に落ちました。
ハングル:語彙が圧倒的難しい!
韓国語に関しては、
Speaking、Listening、Writing、Readingどれか1つでもなく
全てにおいて必須事項ですがこの「語彙」、という点です。
「文法」自体は日本語に近いところも多く簡単ともよく言われており、確かにそうだと感じますが
この「語彙」は別問題です。
なぜなら
- 1.不規則・変則文字が多い
- 2.似通った発音
です。
1.に関して
韓国語/ハングルはご存じの通り記号の組み合わせでできており、
母音子音合わせて24文字になります。
それ故に、一見「シンプルそうで覚えやすそう!」と思っても、
それらを組み合わせて、なんとか千・万という語彙を表現するのですから、
実際、色々なところで不規則活用や例外が出てきます。
やはり文字数が足らず表現しきれないのを特別ルールで補っている感じですね。
もちろんどの言語でも「例外」はつきものですが、ハングルは圧倒的に多い印象です。
2.に関しては中国語と同じです。
幸いハングルは文字数が限られるので中国語程多いわけではありません。
しかし、先の不規則・変則活用が多い点と、この発音問題が組み合わさると厄介です。
文字が変わると当然発音も変わるので、思い浮かべてた文字と異なる発音が急に読まれると「?」となります。
ただ、変則の中にもただフランス語のように、リエゾン発音させる為だけ~などもあるので、(ㅎ(h)を読まなくするなど)
発音に影響を与えない不規則・変則もあるのは幸いです。
これは初級段階の私に特に効果的だった方法ですが、
単語帳だけ学習してもまったく頭に入りません。(当然分からないまま聞いてもダメダメです)
一番いい方法はWritingで考えながら作文問題を解くこと。
大切なのは自分のレベルにあった、かつ覚えた語彙を反復できる構成のテキストなどが効果的
私には以下のテキストが、かなり合っていましたのでお勧めです。
ハングル学習:良い意味でのギャップ
これは中国語学習した上でハングルを学習すると・・・・
という話になりますが、
ハングル文字が漢字由来から来ているものは案外多く、
中国語発音からそのまま引用していたり、派生してきているものが多い
ので覚えやすいです!
例えば「空港」は공항(コンハン)ですが、
実は中国語で「空=kong(1~)」と読みます。
(※実際は中国語の「空港」は「机場(簡)/機場(繁):ji chang ~ v」)
他にも
「銀行」:「은행(ウンヘン)」→中国語「銀行」:yin hang↑↑
などなど
上記のように、音が似通っているので初見でも「これ・・・銀行かな??」と思って
訳をみたらその通り・・・という事が結構あります。
英語・日本語から派生してきているものもあり、アジアでの一番近代的言語というのも良く頷けますね。
なので、台湾人(日本語を良く知っている人が多い+ハングルと同じ象形記号に慣れている-注音/ㄅㄆㄇㄈ)が
韓国語の習得が早いのも良く理解できます。