怕からなる語句・熟語を徹底マスター!
「どっちがどっちの意味だったけ~・・・?」
というパターン。
実際この「怕」という語も幾つか似通った語彙が存在します。
あなたは可怕・害怕・哪怕・恐怕の違いがすぐわかる?
これまた、試験によく出題傾向にあるものですね、
曖昧理解だと、用法的な違いで引っ掛かったり、間違えやすいところです。
まずそれぞれを簡単にまとめると
No | 語句 | 読み方 | 品詞 | 意味 |
1 | 可怕 | (kě pà) (ke pa ・v ↓) | 形容詞 | こわい、恐ろしい |
2 | 害怕 | (hài // pà) (hai // pa・↓//↓) | 動詞 | こわがる、心配する、気にかかる |
3 | 哪怕 | (nǎ pà) (na pa ・v ↓) | 接続詞 | たとえ~であっても |
4 | 恐怕 | (kǒng pà) (kong pa ・v ↓) | 1.副詞 2.動詞 | 1.恐らく(…かもしれない、…であろう)、たぶん(…だろう) 2.(多く動詞句・主述節を目的語とし)恐れる、心配する |
※4つ全て簡体字(簡)繁体字(繁)漢字は同じです※
こんな感じにそれぞれ全く異なることが分かります、
各それぞれの説明に入ります。
可怕 の意味
一般的に、中国語スピーカーが「怕」を見ると日本でもそのまま通じる
「恐れる」という意味なのでこれはイメージしやすいかと思います。
ただし、【形容詞】ということ。
「我可怕~。」だと動詞的用法になってしまうのでアウトで、以下のような使い方になります。
(例1)のように「的+名詞」の前に置くパターン
(例2)のように「太」や「很」などの副詞の後に置くパターン
害怕 の意味
かえってこちらは、動詞になります。
「こわがる、心配する」
そのため、使用方法はイメージがつきやすいですが、
読み方に「//」が入っている通り離合詞(離合動詞)なので、これまた使用方法に注意が必要です。
離合詞(離合動詞)とは・・・
離合詞は中国語に頻出で、
1つの動詞(語彙)に見せかけて、実際【2つの】語彙から成る1つの動詞です。
動詞+目的語という単純な文法にできない時が多く、例えば、
(簡)毕业/(繁)畢業・(bì//yè)(bi ye ↓↓):(動詞)卒業する
も典型的で、よくテストに頻出します。
【目的語(学校)が動詞前にくるパターン】
-我弟弟高中毕业了。=私の弟は中学校を卒業した
【動詞後に補語(于)が付くパターン】
-他毕业于東京大学。=彼は東大を卒業した
などがあります。
(例1)のように「害」と「怕」の間に、
完了や過去を示す「了」「过(過)」や数量などの量詞や補語は、離合詞に挟まれるというパターン
(例2)のようにここでは走路(zǒu//lù)(zou lu・v//↓)も離合詞なのでもっとややこしいです。
離合詞は内容が多く、大事なので、また別途記事を書くようにします・・・!
哪怕 の意味
「たとえ~であっても」ですが
これは形容詞とか動詞とかいう品詞の問題だけではなく、
まず意味から大きく異なります。
違いは覚えやすくても、語はイメージしづらく忘れやすいので注意ですね・・・!
個人的には「たとえ何があっても(哪)、怖(怕)くない」と覚えてます。
(例1)(例2)のように接続詞の場合は単純で、文頭・文節頭が多く、
意味から想像できるかもですが、即使(jíshǐ)(ji shi・↑ v)と置き換えられるということも是非覚えておきたいです!
「即使(哪怕)~又は 无论(哪怕)~,也…」=「たとえ~しても、・・・」というふうに
恐怕 の意味
こちらに関しては2パターンという・・・
1.(副詞)恐らく(…かもしれない、…であろう)、多分(…だろう)
2.(動詞)恐れる、心配する
という意味で、
2は通常の動詞(離合詞でもない)なので、動詞の後に目的語を取れ問題なく覚えられると思います。
実際、「(恐)怕」として、「我怕~」=「私は~が恐い」と一言で言うことも日常で多々あります。
次に副詞のパターンですが、これが前述の他の事ことなる副詞になります。
よく動詞での意味ばかりに頭がいきがちで、急に言われると「恐らく~」と認識できないかもしれません。
とそれぞれ以上の例のようになります。
以上の4つの語彙並べてみるとスッキリでしょうか・・・!
学習のお役立てになれば幸いですッ