【中国語】注音と拼音-発音上達を目指して

注音 拼音(pin yin)の違いについて

簡体字、繁体字のそれぞれの違いと選び方とやりました、

次は「音」に関してです。

「あっ!知ってるよ!発音によって意味が分かれるma(1声/-)、ma(2声/↑)、ma(3声/V)、ma(4声/↓)ってやつだ!」

と思われるかもしれません。

それは【声調】と言われる「別」ものですが、

今回がもっと「大元・大枠」の発音+表記方法の違いです。

各単語の声調自体を覚えるということはそれ即ち、一つ一つの単語を覚えるという事に過ぎません。

(中国語は発音で単語・文字が変わるから 発音と漢字両方を覚えなければいけないのが大変ですよね…..)

今回はその音「自体」の【発音表記+実際の発音】が少し異なる 注音・拼音についてです。

この二つの理解を深めると同時に、

中国語発音の上達

が可能になるように、今回まとめました。(理解することで既存の「発音」への認識を変えることができます)

 

例えば基本の標準語のような中国語は

【普通語/普通话】(Pu tong hua)(プートンファ)

と言われますね、これは一番スタンダードな【拼音(pin yin)】で表記しました。

これを【注音】で表記すると、

【普通語/普通话】(ㄆㄨ ㄊㄨㄥ ㄏㄨㄚ)(プートンファ)

となります。

 

・・・・?!

となるかもしれません。象形文字のような記号が出てきました、これが拼音になります。

さて

拼音とは

拼音・・・音節を音素文字に分け、ラテン文字化して表記する発音表記体系を指し、つまりはENGLISH表記+発音する方法になります。

使用地域・・・全世界、一番スタンダードな音表記

当初は将来的に漢字に代わる文字として中国で位置づけられてたようですが、現在では中国語の発音記号として使用されています。

注音とは

注音(符号)・・・分けた音素文字を古代の古文などから字形の簡単なものを取って、符号で表記発音する表音文字になります.

使用地域・・・主に台湾

基本37文字から構成され、最初の4文字ㄅㄆㄇㄈを注音化(英語化)して、(bpmf/ボポモファ)とも呼ばれます。

台湾では自国の国語を【華語】としており、これはその発音記号で、日本語でいう平仮名のニュアンス近いです。【表記という面で】

 

さてここで安心なのは、実際ほとんどの

外国人中国語学習者は、基本【拼音だけ学習すれば良い】という事です。

台湾に住んでいても注音(Bpmf)までできるようになった日本人は私は会ったことがありませんでした。

※私は普段中国、台湾、香港と、それぞれ連絡を取り合う際、キーボードを1.注音-繁体字入力(香港・台湾向) 2.拼音-簡体字入力(中国向) として分けて両方使っております※

このように

現代ではPCや携帯 電子端末の【文字入力】の際に必要になります。

 

ただ台湾の人は逆に注音(Bpmf)スタンダードなので、拼音ができず、よく現地での学習で同僚や友人に訪ねるときに苦労した経験があります。

なぜなら「(私)ここの発音って○○○だよね?」

と書き出して確認したいとき、○○○を 英語/アルファベットで書くと、

「拼音で書かれたら分からないなぁ」と言われて、謎の符号記号をつらつらと書かれるばかりでした。

(先生なら拼音もわかるでしょうが、当時私は現地で塾や学校などにも通わずだったので、苦労しました)

そこで、「どうせなら注音もマスターしてやろう、片方だけで学習するより最終的には効率よさそう」と思ったからです。

注音学習の おすすめ理由

実際日本語検定一級保持者で、長く翻訳の仕事をしている台湾の人たちには、

注音の方が拼音より発音の精度が良い(本来の標準的中国語の発音)んですよ

と言われました。

これには衝撃を受けましたが、

確かに実際、拼音(英語化)での発音って、【本来の中国語の発音を、無理やり英語の文字に当てはめたもの】なので、理解できますね。

日本語でも

例えば、人の名前:ゆうき・ゆきは

「YUKI」でまとめられてしまいますね、他にも、小さい「っ」や「づ・ず」の表記や発音が厳密には違うなどよくあります。

つまり、これは中国語だけに関わらず他の言語学習においても全て当てはまる内容です。

 

つまり発音は実は同じ漢字を注音・拼音それぞれで発音する時、少々異なるのです。

例えば、ㄅㄆㄇㄈ=bpmf

と表記しましたが、他の注音文字単体、または組み合わせを、英語で表記した発音は、厳密には少しずれるのです。(英語で表記しきれない発音がある)

 

最初の例で

【普通語/普通话】(Pu tong hua)(プートンファ)
【普通語/普通话】(ㄆㄨ ㄊㄨㄥ ㄏㄨㄚ)(プートンファ)

これを挙げましたが、日本語:カタカナでの表記を同じにしていますが、実際は「トン」のところは少し異なります。(文章では表現できないですが)

このように現地の発音を【日本語(カタカナや平仮名)・英語(アルファベット)】だけを変換ツールとしていると、発音の幅が狭まります。

そこに【第三の発音定義】を加えると、難しい発音が来た時も、「なるほど○○ね」と理解が深まるわけです。

 

実際最近ハングルの学習で、ハングルにもよく中国語から来た単語や発音が有ります

※実際ハングルは基本漢字に文字が対応しておりますね

【銀行/银行】(yin hang・ㄧㄣ ㄏㄤ・イン ハン・은행)

とそれぞれ4つに脳内変換できます。

で上記カタカナは中国語ベースに変換しましたが、もし上記のハングルをカタカナに変換すると「ウンネン又はウンヘン」とされております

「全然ちがうやんけ!」と思うかもしれないのですが、実は은행–>ㄧㄣ ㄏㄤに直接脳内変換すると実はかなり近くなるんですね

これは面白い!と思いました

 

ここは拼音だけ学習していると気づかない域だと思います。

頭の中でインプット+アウトプットが繰り返されているわけですが、

その変換プラグが脳内に2種類(英語・日本語)しかない状態なので、変換領域を広げる為にも、もしよろしければ是非学習してみてください。

 

注音を覚えるのはハードルが高めですが、 いっても38文字なので、比較的容易で、

組み合わせは、既存の拼音をひたすら注音に変換していく練習を繰返ししていればすぐ覚えられると思います。

ちなみに、これで注音-繁体字でキーボードで打つと、例えば拼音(アルファベット)-簡体字で変換できる漢字が、変換できなかったり出てこなかったりし

「中国で使う単語だけど、台湾では使わない単語」というのが分かるようになります。

これは調べてもなかなか分からないので今でも、凄い助かっております。

 

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