熟語:「吃」の組合せによる「食べる」以外の意味
「吃」(chi 1)というと、単体では言わずもがな「食べる・(薬を)飲む」という動詞ですが
他の語と組み合わせることで、その「食べる」という意味とは
全く別の意味を持つ語彙がいくつかあります・・・
(中国語の面白いところです)
そのような「吃」が付く慣用句はとてつもなく多く、いきなり出てきたり、並べられるとわからなくなる人が多いです・・
今回はその中でも、日常(ビジネス会話・日常会話)・文章でもよく使うものをPick upしていきます!
特にややこしくなるのは「吃+〇」という2語からなる語句ではなく
「吃+(不or得)+〇」などの3語からなる語句ですね!
※こういう3語慣用句はテスト・試験にもよく出るので、もしご予定の方は
以下過去記事も併せてご参照ください!※
1.「吃不开・吃得开」(簡体字)/「吃不開・吃得開」(繁体字)
読:chi bu kai/~ ↓ ~(1 4 1)
動詞+補語の形なので、動詞的に使用し、
【意味】
「吃不开」:通用しない、モテない、歓迎されない
「吃得开」: 受けがよい、顔がきく、人気がある
という意味で使用されます。
これは意外ですが、かなり使えますね、
特に「イケメン!」(「帅哥」(簡体)/「帥哥」(繁体):shuai ge/↓~/4 1)談議やら恋バナという場面では必須です(笑)
2.「吃不消」/「吃得消」
読:chi bu xiao/~ ↓ ~(1 4 1)
同じく、動詞+補語の形なので、動詞的に使用します。
【意味】
「吃不消」:耐えられない、やりきれない、たまらない
「吃得消」:耐えられる、我慢できる
こちらはイメージし易いですね。
「喰らってそれを消化できるかできないか」という由来から来ていると想像できます。
3.「吃不起」/「吃得起」
読:chi bu qi/~ ↓ v(1 4 3)
こちらは本来の「食べる」の意味の表現に沿う語になりますのでさらっと。
動詞+補語の形なので、動詞的に使用し、
【意味】
「吃不起」:お金がなくて、(身分不相応で)食べられない
「吃得起」:
≒(類似語彙)として、「吃不来」「吃得来」があります。
吃不来:(食べ慣れなくて)口に合わない、食べられない
吃得来:(好物とは限らないが)食べられる
(このように本来の「食べる」関する表現は多くあります)
4.「吃不准」/「吃得准」
読:chi bu zhun/~ ↓ v(1 4 3)
動詞+補語の形なので、動詞的に使用し、
【意味】
「吃不准」:はっきり把握できない
「吃得准」: 把握している(把握できる)
※後に出てくる「一阵风」と混合しないようにしましょう※
ややこしい3語シリーズはここまでです!
ここからは2語からなるシンプルな語彙ですが、
その分頻出用語で常日頃、使います。
5.「吃香」
読:chi xiang/~ ~(1 1)
【意味】:「歓迎される、受ける」
と形容詞的用法になります。
香りを喰らうという直訳では想像しにくく、結び付けにくいですが、
「香りまでも喰らいたいほど好かれる」と考えるとイメージし易いなと、個人的には考えております。
※中国語「国潮」とは
最近中国の方で流行り言葉になっている、buzz word(バズり言葉)です。
実際はもう流行りというより、基本的な考えや趣向として定着しているくらいですが、
6.「吃醋」
7.「吃亏」(簡体字)/「吃虧」(繁体字)
読:chi kui/~ ~(1 1) ※離合詞になりますので正確には、chi//kuiになります※
【意味】:「損をする、ばかを見る」
となります。特にビジネスにおいて必須ですね!
こちらも上記記載の通り離合詞になるので、用法に注意です。
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