言語学習(英語・中国語・韓国語)

外国語学習ってどのようにするの?

実際、(少しでも)話せる人は「〇〇語ができる」って簡易にまとめられがちですが、
人それぞれのケースに合わせて習得度・勉強法を評価し考える必要があります。実際その人の語学のその部分が凄いのでしょう?(Speaking? Listening? Writing?)

そりゃいきなり第2言語、第3言語を全てのジャンル母国語/Mother tongueレベルに昇華できれば最高ですが、

それは実際難しく、まずは「何か目的をもって学習する人」になり、それに合わせた勉強法を実行していくのが一番です。

Mu-Passageでは海外の「音楽」を理解する為にも
その言語勉強法や勉強内容の記事を各言語毎に発信してゆきます。

まずは言語成長をさせる為にしなければいけないこと、

【指針決め】

です。

ここにメインの効果的な指針決めを記載します。

STEP1.語学レベルを評価(現状把握)
STEP2.どうのように話せるようになりたいか(目標設定)
STEP3.どうのように実現するか(環境設定)
STEP4.どのように学習するか(ツール設定/具体的な勉強法)

そこにあたり、是非これから勉強する人は、必要なTo Doを下記に並べてみましたので、
見てみて自己分析に役立ててもらえれば幸いです。
言語学習は一生涯かけてです。
義務教育の英語などは特にですが
これは、「学習はしていたけど軌道修正をする・見つめ直す際」にも役立つかと思います

STEP1.■語学レベルを評価(現状把握)

【1.入門レベル–2.旅会話レベル–3.日常会話レベル–4.ビジネスレベル–5.母国語レベル】の5段階

に分けて私はよく計ります。

段階レベル内容具体的必要能力暗記・習得した単語や語彙目安
Level 1入門レベル・まだ実際に現場で何も話せない、聞き取りできないレベル (少しの単語を学習していても)常用語彙300語未満
Level 2旅会話レベル・海外に旅行時に自身の「意思や要望」を片言の単語や基本文法で簡潔に伝えることができる

・リスニングも単語単語を簡易レベルで理解できる

常用語彙500-1,000語以上
Level 3日常会話レベル・日常会話において、基本単語を中心に、自身の意思を伝え かつ「相手の要望」を聞き取り回答するような意思疎通ができる

・グループの中で会話をしても、質問や感想を述べて、話題転換や、話のディレクションを自身の言葉でできる

・相手への電話をかけたり、受け取れたりできる(LINEメッセージのような短文会話やりとり)

常用語彙3,000語以上目安
Level 4ビジネスレベル・日常レベルよりさらに難しい慣用句などを加え、丁寧さなども意識し「言葉を選べ」、ビジネス商談ができる(聞取りも含め)

・現地での生活に不便がないレベル 例)役所手続き、銀行口座の申請や変更など高難度の手続き

電話で相手の表情や口元が見えなくても、一度も聞き返さなくてもスムーズにやりとりができる(長い文章も対応できる)

語彙力5,000-7,000語以上目安
Level 5母国語レベル・現地での通訳の仕事も可能で、契約書も辞書を必要とせず全て理解できる

・「言語の一つ一つの意味」をきちんと第3者に教えられるレベル

常用語彙10,000-15,000語以上必須

(上記はあくまで目安で、あえて大雑把にしており、本来であれば日常会話レベルもビジネスレベルももっと細分化、場面の追加をしたいぐらいです)

注意なのは語彙力の記憶語彙数や筆記テストスコアはあくまで目安で、
話す時・聞く時、忘れず考えずに瞬時に実際に使えてるかどうかが大切です。
数値化は把握にもっと簡単便利ですが、これを中心の指標にすると危険だなと感じます。(TOEICスコアが高くても口からは何も出ないケースや、JAPANGLISHが典型的なその理由)
「相手に伝わらないと意味がない」というのが念頭に必要ですね。

私の場合は(2021年3月段階)
英語:ビジネス、中国語:ビジネス、韓国語:入門レベル
と自己分析しております(あくまで「自己」ですw)

STEP2.■どうのように話せるようになりたいか(目標設定)

先の5段階のレベルで、各言語自分がどのレベルまで【最低限】なれるようになりたいかを設定します。
具体的なビジョンを合わせて考えると具体化しやすいです。
【中国にいって一人で銀行口座の開設ができるようになりたい】
などを具体目標にするとします。大体 日常会話レベルでビジネスレベルまでいければいいかなと。把握できます。
この時 具体目標が「~を聞けるようになる」(Listeningのみ)といった~力が1種類にならないようにしましょう。

私は現在のトリリンガル※(日本語・英語・中国語)を全て母国語レベルにしたい気持ちは勿論強いですが、
それは現状かなり無理があります。
なぜならその目的には「使う時間」が必要で、かつ「時間は人々に唯一平等に与えられた足りないもの」からです。
かつ私は現状公私で、韓国語を覚える必要があり、クァドリンガル※になるべく奮闘しておりますが、
やはり「環境」が大切だといつも感じるからです。

何言語かを話す人々をそれぞれ
・2か国語:「Bilingual(バイリンガル)
・3か国語:「Trilingual」(トライリンガル)
・4ヶ国語:「Quadrilingual」(クァドリンガル)
・5ヶ国語:「Pentalingual」(ペンタリンガル)…..
Speaker(スピーカー)と言います。

STEP3.■どうのように実現するか(環境設定)
これを誤って設定すると、なかなか伸びなかったり、目標とズレた能力だけついてしまう事になります。(Writingだけできるとか)
具体的には、

【一日に「どれくらいの」時間、その言語で「何をして」「どのように」触れるか】

を決めるかという事です。
(ここと次のSTEPで5W1Hまで深く落し込みます。)

「何を」は触れ方が色々あるからです。

  • ひたすら独り言でも喋るのか(Speaking&発音)
  • ひたすら聞き続けるのか(Listening)
  • ひたすら自己作文を書くのか(Writing)
  • ひたすら見るのか(暗記:単語・慣用句)

これを「どれくらい」の時間に「どのように」と合わせて配分していきます。
例えば
【計2時間】
一日の仕事始め:1時間(どれくらい)+見るようにする(何を)+通勤電車で(どのように)
一日の仕事終わり:1時間(どれくらい)+喋り続ける(何を)+散歩中(どのように)
などです。
(これは中国語で銀行口座を開けるように成るべく、語彙力と相手に伝えることを中心にする例ですが、もちろんListeningも必要ですね)

実際にYUKKINGが台湾に駐在した時、感じたのがこの環境設定の重要性です。
一般的に「やっぱ、一番の言語習得方法は現地で生活することだよ!」と言われますが、
確かにそれは間違っていないのですが、この環境設定によっては一概に言えません。

—–個人的体験談–以下(飛ばす方、下にスクロールして下さい)—–

私と同じように日本からの台湾駐在者が他日系企業でいました。
駐在すると面白いのは同じ駐在員同士、日本人コミュニティが年齢・業界を問わずできることです。
そこで各人の在住歴や仕事や生活ぶりを共有することができます。
周りは大手金融やメーカー、商社、出版などの堅い大手さんが多く、
私はというとエンタメ業界で、かつ所謂現地法人立ち上げのようなポジションで現地駐在する形でした。

当然大手さんの堅い企業さんの駐在生活は聞けば聞くほど、羨ましく、
「日本人は社内に一人でなく、日本語がしっかりできる人もいて、語学研修制度もしっかりしている」
というものでした。働きやすく、助け合いやすく、効率的に語学を学べると思っていました。

しかしその人たちは実際台湾駐在歴が3、4年(中には10年の人も)あるにも関わらず、なんと日常会話レベルからも未たない程だったのです・・・!

私は駐在して1年くらいたったころでした、その時既にその人たち以上には話せておりまして、
2年たって帰任する頃にはとうに追い越しておりました。

私は駐在前本来は数カ月うけさせてもらえる語学学校も、日本では仕事の引継ぎをしながら一か月間で少ししか通えず、
日本語でいう「あいうえお」を覚えだした状態で現地に行かされ、現地でも職場に日本人はおらず、ほぼ独学で1年以上勉強していたので不思議でした。

その人たちとの生活を照らし合わせると、この環境設定の違いが結果的に差がでることになったとわかりました。
家では参考本で、単語や熟語を独学しながら、出社すると常にカタコトでも部下に「直接」指示を出す必要があったので
変な中国語を使いながらも「実際の会話」をしておりました。

そうです、他の駐在員の方は 台湾にいてもあまり「現地の人と実用会話」をしていなかったのです
「言葉が未熟でも、何とか頭から捻り出して、言葉を紡ぎ相手に自分の口で実際に伝える」ことで、
出した言葉が記憶に残りやすく、かつ相手の反応で伝わるかどうかが生で理解できます。
【そして上記に書いた「何を」の「全ての項目(暗記以外)」を自ずとまとめて実行できていたのです】
(自宅では暗記を重点補填できていた)

————個人体験談—以上———————-

この成功体験を元に、ハングルも学習する予定です。
その為には「韓国の取引先と生での電話を増やす」という環境設定が私には必要になります。
(ただ、前述の通りビジネスレベルまではいかなくていいので、まずは日常の会話だけハングルで完璧にこなせるのが目標ということになります)
【ビジネスの繋がりのない方は、今はSNSでいくらでも友人を作ることができますし、交流会参加などもあります】

このような環境設定を具体化すべく

最後に

STEP4.■どのように学習するか(ツール設定/具体的な勉強法)
を設定します。
定番は

  • 教室、スクール、オンライン教室
  • 参考書や試験問題集
  • 作品コンテンツ(ドラマ、音楽、映画、小説…etc)

ですが、
それ以外にも、私の個人談の最後の記載通り

  • 交流会参加(日台・日韓など)
  • SNSでの友人作り(具体的なツールまで落込む:テキストだけなのか、通話だけなのか)

など
それ以外にも、
ビジネス面であれば

  1. ニュースや新聞、ラジオ
  2. プレゼンの練習(シャドウで一人で喋る–録音すると効果的)
  3. 日記をつける(SNSのテキストのやりとりは長文でないので結局語彙力にならない)
  4. Presentation(TEDのような)動画を見る

などがあります。

上記の中で、自身に効果的な設定をくみ上げて完成です。

私の中での(例えば)中国語は
当初
ビジネスレベルまでが目標で
「仕事での商談ができ、現地マネージャーとして、部下に指示を出せ的確に注意もできるようになる」というのが具体目標でした。

今はそれを更に昇華すべく、
ビジネスレベル~母国語レベルの中間、
「映画やニュースの字幕をなしで聞き取れ(Listening)、かつ現地人のナチュラルの会話に付いていける(Speaking)」
という目標に変更しました。
その為に毎朝1時間ラジオ・ニュース+自身でのシャドウを30分を最低限として繰返すようしております。

私のケースの効果的な具体的勉強法は別記事にて以降紹介します。

具体ツールも後々発信します