中国語を学び始めると、色々な中国語特有の文法に四苦八苦することがありますが、今回特に
中国語において、「よく使用するが忘れやすい重要文法」
は個人的にも備忘録として必要なので、いつでも見返せるようまとめてみました。
実際に検定やHSKのような試験に頻出になるのも、結局はこういう語句だったりするので
学習者誰にとっても欠かせないポイントですよね。
動詞や形容詞に挟む「的」「地」「得」の違い、使い分け
3つ全て、読みは「de/ㄉㄜ˙」(軽声 .)、それ故に混同しやすく、
使い分けを簡易にまとめると下記の通りになります。
- 「得」=【動詞 or 形容詞】+得
- 「地」=【副詞(形形or形名)】+地+【動詞 or 形容詞】
- 「的」=的+名詞
例文:大聲地叫、慢慢的走、高高的飛 ※「的」・・・形形+的+動詞は、地=的とできる※
「的」の補足説明
「的」は一番簡単にイメージしやすいですね、単純に【名詞の前に置く】でOK。
「~的〇〇」を「~の〇〇」脳内直訳できるように基本的には〇〇にとりあえず名詞が来ればいいだけですから。これは簡単に使い分けれると思います。
「得」の補足説明
「得」も可能を意味することでよく使われるので、
動詞の直後というのは日本人的にも簡易に想像がつきます、それと形容詞(その後に動詞が大体)と覚えればよいと。
=>【動詞または形容詞の後に置く】
例文:「看得懂(kàn de dǒng)=見て理解できる」は「聴得懂=聞いてわかる」と合わせて日常でよく使いますね。【動詞+得】のパターン
「地」の補足説明
副詞(形形or形名)と記載しましたが、【副詞の後に置く】ということです。
つまりは【副詞=名詞以外を修飾する語の後に置く】。
個人的にも「地」がややこしいですね。条件が上記「的」「得」より広いからです。
更に、中国語は漢字一文字一文字で完結、省略して多用するので、形容詞か名詞か一瞬で捉えづらいという点も起因します。
ただ実際は「地」は実は基本上記2パターンの用法しかない点は嬉しいです。
しかしそれ故珍しく、急に出るとうん?と覚えづらくもあるのが悩ましくもあります。
「尽管」と「即使」の違い、使い分け
どちらも「たとえ~であっても」「…ではあるけれども、」と接続詞として訳せますが、
こちらも違いが曖昧になりやすく、ひいては意味すら忘れやすい語句です。(しか~し試験にはよく出るし、日常でも使う!)
「尽管」(jǐn guǎn):尽管の後に【ひとつの事実】を表す文が来て、それでも結果が変わらないこと。
※仮定や、二者択一の文章は来ない (副)遠慮なく があることにも注意
例文)尽管问题很多,也有办法解决=問題はたくさん【(実際に)あるけれども】,解決の方法もある
「即使」(jí shǐ):ある【事例を仮定しても】、その仮定から予想される結果にはならず、本来の考えに変わりが無いこと。
例文)即使下雨、也要出门=雨が降る【としても】、出かけます。
使い分けは理解できても覚えづらい場合、
「尽管」は言葉の通り、「尽くして(管理)やってみた」=実際~をして=事実
というように「尽管=事実」ベースに覚えてみると覚えやすいかもしれません。
ちなみにの「即使」の「使」にも「もし~」という昔の書き言葉としての意味があるので、併せて覚えれば完璧です。
そして「即使」といえばもう一つ難題があります。。。。
「纵然/縦然」「即使」「即便」「就是」の違い、使い分け
全て「たとえ~でも」=「Even if …」という仮定の意味を持つのでこの使い分けには苦労しておりました。
下記にまとめます。
【書言葉】―――――――――――――――――――>【口語的】
というニュアンスで使用分けすると良いです。
なのでこれも本や、文書で見る場合、日常生活で会話的に使う場合などなど
それぞれの使い分けなので、見る頻度も人それぞれ変わるかと思います。
出来る限り色々な形で中国語に触れることが、早期学習の秘訣ですね。